高齢者になって怒りっぽくなったような気がします。それが人に対してだけでなく、自分対物だったり、自分の行動問題だったりです。
例えば、スリッパが脱いだ時に裏をむいてしまったり、ボタンを掛け違えたり、物を不注意で落としたり、パソコンのキーボードを打ち間違えたりすると烈火のごとく腹が立ちます。
人間に対してもありますが、それほどでもなく、ささいな物に対する怒りほどでもないのです。前頭葉が退化してきたのかもしれません。
直樹賞作家の佐藤愛子さんが「死ぬのは、すっきりしていい。」と言っておられました。「人生なんて、たいしたものではないのだから」ともおっしゃっていました。自分も同感です。
人間の死や生き方を軽視しているわけではありません。ただ、あまりに生きることは尊いものだとか、死んでからの地獄なんてないのに自殺をすれば地獄に落ちるとか。うまく生きること、尊敬される人になること、勤勉で裕福な暮らしをすることなどが最良だという考え方が、自分にとって凄く重いのです。
戦争や災害など起きたら人は死にたくなくても死ぬのです。当たり前のように・・・・それから見れば何を言っているんだと怒られるでしょうが、ミサイルが撃ち込まれることもなく平穏無事に生きていると贅沢かもしれませんが、生きていることがつまらなくなってしまうのです。
しかし、生きることで何が大切なのか面白いことが何なのかわからないのです。個人差はありますが、人生は、大したものではないと思った方が生きやすい気がします。